FOSS4G 2025 KANSAI コアデイ

※本イベントはGIS教育認定(GISCA)の対象講座となります。

開催日時

2025年7月5日(土) 10:30 – 17:30

場所

大阪公立大学 I-siteなんば
〒556-0012 大阪府大阪市浪速区敷津東2-1-41 アクセスはこちら

コアデイ セッションスケジュール

時間メイン会場サブ会場
10:00受付開始 
10:30-10:45開会挨拶 
10:45-11:10◆基調講演1
GRASS, Rebuilt: Toward Scalable Cyberinfrastructure for a New Era of Hydrologic Modeling
Huidae Cho/New Mexico State University
 
11:10-11:30OSSは公共財となりうるか?―IPAオープンソース推進レポートに見る日本のオープンソース戦略の現在と未来
今村 かずき/独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
Re:Earth 活用事例紹介:時系列データ可視化とまちづくりシミュレーション
三雲 有彩 /株式会社ユーカリヤ
11:30-11:50鉄道インフラデータ検索サービス「デジタルレールマップ」の開発
清水 智弘/ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社
名加 達矢/西日本旅客鉄道株式会社
ここまで使えるラスタータイル
西岡 芳晴/産業技術総合研究所
11:50-12:10FOSS4G コミュニティと歩んできた Re:Earth の今とこれから
井関 日向子/株式会社ユーカリヤ
非エンジニアによるQGISプラグイン/Webアプリ開発
横山 諒/MIERUNE Inc.
12:10-13:00お昼休み・お昼休みセッション
12:40-12:50「20年のまちの変化を再現できる都市計画基本図」
12:55-13:0510分で届ける!Cesium DevCon 2025 と June Tech Newsの最注目トピック速報
13:10-14:20ポスターセッション
14:20-14:40QGISで点群データを色々してみた
喜多 耕一/エアロトヨタ株式会社(旧朝日航洋株式会社)
自分Mapray、もう試した? 使わへんと絶対損やで!知らんけどな
須田 峻宗/MIERUNE Inc.
松本 大佑/ソニーグループ
14:40-15:00Overture Maps Foundationの最新動向
森 亮/合同会社CUNEMO
万博非公式マップとFOSS4G
坂ノ下 勝幸/OpenStreetMap Japan/Code for OSAKA
15:00-15:15休憩
15:15-15:40◆基調講演2
Large Eddy Simulations-Empowered Urban Fences Revolutionize Defense Against Typhoon-Force Winds
Konduru Rakesh Teja/Osaka Metropolitan University
◆テーマセッション・先進的事例◆国際交流セッション
15:40-16:00生成AIとMaplibreを使った道の駅の地図検索アプリを作ってみた
北島 理司/エアロトヨタ株式会社(旧朝日航洋株式会社)
オープン標準で実現する移動オブジェクトデータの利活用 ~OGC API – Moving Features概要~
清水 翼/応用技術株式会社
(共同発表者:
Wijae Cho, Taehoon Kim,Tsubasa Shimizu, TRAN THUAN BANG, Hirofumi Hayashi, Kyoungsook KIM)
16:00-16:20最近のQGISプラグイン作り方 ~生成AIがあるとき~
原 公平/株式会社パスコ
Digital transformation of impact assessment – strategy to automate the assessment preparation and deliberation process using spatial information
SEO SE WON/OSGEO KR
CHOI YEON HO/OSGEO KR
16:20-16:40機械学習法で岡山空港エリアの古地形を推定してみた
山川純次/岡山大学
ESTIMATION OF ABOVE GROUND BIOMASS FROM ALOS PALSAR 2 AND GEDI DATA
Luis Enrique Medina Jaimes/Asian Institute Technology
16:40-16:55休憩
16:55-17:15MCPがひらく地理空間情報解析の可能性
青木 亮祐/株式会社パスコ
FOSS4G based Multilateral Cooperation Strategy- Case of Seoul Metropolitan Government (FOSS4Gを活用した多国間協力体制構築戦略 – ソウル市を例に)
Junyoung Choi (崔俊榮)/The Core
17:15-17:35画像生成AIによる物体検出の教師データ作成手法
荒木 光一/五大開発株式会社
Open-Source Based Spatial Analysis of Crime-Prone Areas and CPTED Strategy: A Case Study of Dongdaemun-gu
Yeonjun Kim/The Core
17:35-17:552026年にGlobal FOSS4Gが広島にきます!
岩崎 亘典/(一社)OSGeo日本支部/鳥取大学
17:55-18:05閉会挨拶・懇親会案内 

※ セッション名をクリックするとセッションの詳細情報に移動します。
※ 飲食はメイン会場・サブ会場のみ可能となります。

ポスターセッション

No
タイトル
発表者/所属
P-1
上田 大輝
P-2
小村 風我/大阪公立大学大学情報学研究科
P-3
堀池 諒/奈良県立医科大学医学部看護学科
P-4
大塚 昇/株式会社 Geolonia
P-5
上森 圭太/株式会社MIERUNE
P-6
まちスペース
グエン バン ティエン/応用技術株式会社
P-7
Matheus de Mello/株式会社オービタルネット
P-8
三谷 直哉/文化財防災センター
P-9
瀬戸 寿一/駒澤大学
P-10
Bhuwan Awasthi/Asian Institute Technology
P-11
武内 樹治/奈良文化財研究所

※ ポスタータイトルをクリックすると詳細情報に移動します。

 

コアデイ セッション紹介

基調講演1:

GRASS, Rebuilt: Toward Scalable Cyberinfrastructure for a New Era of Hydrologic Modeling

発表者: Huidae Cho(New Mexico State University)

概要

GRASS has long been a foundational tool for geospatial analysis, but traditional build and distribution systems have limited its adaptability to modern computational demands. This presentation highlights efforts to modernize GRASS as scalable cyberinfrastructure by focusing on improved build systems, Continuous Integration and Continuous Deployment (CI/CD) pipelines, and reproducible software and script workflows. These advancements facilitate the rapid development, testing, and distribution of GRASS modules, enabling more efficient large-scale hydrologic modeling. We showcase how this modernized infrastructure supports computations of continental-scale hydrologic parameters such as flow accumulation, watershed delineation, and the longest flow path using massive terrain datasets. By streamlining the software lifecycle and integrating High-Performance Computing (HPC) environments, GRASS is evolving into a flexible, robust platform for next-generation hydrology research. This work advances open-source tools as essential scientific cyberinfrastructure for scalable environmental modeling.

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OSSは公共財となりうるか?―IPAオープンソース推進レポートに見る日本のオープンソース戦略の現在と未来

発表者: 今村 かずき(独立行政法人情報処理推進機構(IPA))

概要

 

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Re:Earth 活用事例紹介:時系列データ可視化とまちづくりシミュレーション

発表者: 三雲 有彩 (株式会社ユーカリヤ)

概要

オープンソースのWebGIS「Re:Earth」を活用した事例として、時系列データの可視化、市民参加型の取り組み、高校生による都市シミュレーションを紹介します。あわせて、CZMLを用いた時系列の3Dデータ表現や3Dモデルの配置、GISデータの変換手法についても解説します。

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鉄道インフラデータ検索サービス「デジタルレールマップ」の開発

発表者: 清水 智弘(ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社)、
名加 達矢(西日本旅客鉄道株式会社)

概要

鉄道はコロナ禍以前の利用水準に戻ることは無いと考えられる中、メンテナンス部門を支える働き手の減少をうけ、労働生産性の向上が不可欠でした。
加えて、これまで現場の暗黙知として受け継がれてきた地域の事情や現場の勘所を、未来の担い手へ確実に継承することが喫緊の課題となっています。
これらの課題解決に向け、GoogleMapsPlatformやオープンソースソフトウェアを用いて【検索】をユーザー体験の中心としたサービスを開発しました。
本サービスは鉄道路線の住所に相当するキロ程を仮想化した【デジタルキロポスト】をキーに、1m刻みで位置情報を簡便に扱える点が特徴です。

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ここまで使えるラスタータイル

発表者: 西岡 芳晴(産業技術総合研究所)

概要

近年バイナリベクトルタイルの利用が盛んであるが,可逆圧縮で作成したラスタータイルからはデータを取り出すことができ,スタイルの変更等にもある程度対応できる.20万分の1日本シームレス地質図と大阪府樹種ポリゴンタイルを例に事例を紹介する.

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FOSS4G コミュニティと歩んできた Re:Earth の今とこれから

発表者: 井関 日向子(株式会社ユーカリヤ)

概要

オープンソースWebGIS「Re:Earth」が世界のFOSS4Gイベントでどのように紹介されてきたかを振り返り、今後のリリース計画を紹介します。FOSS4Gへのスポンサードの背景や、FOSS4G 2026を皆さんと盛り上げていきたいという想いもお伝えします。

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非エンジニアによるQGISプラグイン/Webアプリ開発

発表者: 横山 諒(MIERUNE Inc.)

概要

私は位置情報を扱うIT企業で事務方を担当している従業員で、つまり非エンジニアです。

そんな私ですが、昨今のAI・AIエージェントの流行に乗っかり、QGISのプラグインや地図に絡んだWebアプリを開発しています。(趣味枠ですが)

FOSS4G 2025 KANSAIでは、現在も開発中のQGISプラグイン、もしくはWebアプリをご紹介しつつ、非エンジニアでもAIを使ってこんなことができるんだ!ということを発表したいと思います。

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【仮題】QGISで点群データを色々してみた

発表者: 喜多 耕一(エアロトヨタ株式会社(旧朝日航洋株式会社))

概要

QGISのプロセシングツールでは点群データを扱えるコマンドがいろいろ増えています。プロセシングツールを使って色々してみました。

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自分Mapray、もう試した? 使わへんと絶対損やで!知らんけどな

発表者: 須田 峻宗(MIERUNE Inc.)、松本 大佑(ソニーグループ)

概要

もちろんMapray開発者も登壇して、そのアツい想いを直接語りまっせ!

国産のオープンソース3D地理空間情報プラットフォーム『Mapray』の魅力に迫る本発表では、まずMaprayがどのようなツールなのか、その驚きの対応データ多様性と高速性に触れてもらうことを目的としています。

特にMaprayが誇る大規模点群データを軽快に表示・操作する様子や、破綻のない地形レイヤー化・時系列変化の3Dアニメーションといった高度なDEM関連機能を中心に、その実力をお見せします。
さらに3Dモデルや水表現といた多彩な3D表現もご紹介。ベクトルタイルに関しては、MVT形式で読み込んだポイントデータをMapbox Style Specificationでレスポンシブなスタイル変更や、開発中のライン・ポリゴンデータも一部お見せできるかもしれません。

Mapray開発者(ソニーグループ 松本氏)自身が語る、これら点群やDEMデータのリアルタイム処理・表示に関する工夫や高速化技術、開発秘話は必聴です。

Maprayのポテンシャルを感じ、そして今後のFOSS4Gイベントでの展開にご期待ください!

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Overture Maps Foundationの最新動向

発表者: 森 亮(合同会社CUNEMO)

概要

Overture Maps Foundationが設立されてから2年半が経過しました。コミュニティでは無く、企業主導のオープンなグローバルデータセット構築という、それまで無かったプロジェクト。
それは今どうなっていて、どこに向かっていくのか?
公開された資料を元に最新動向を解説します。

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万博非公式マップとFOSS4G

発表者: 坂ノ下 勝幸(OpenStreetMap Japan/Code for OSAKA)

概要

4月から始まった大阪・関西万博2025。より使い勝手の良いマップを求めて、様々な方が非公式マップを作りました。今回の発表は、そういったマップを実際に開発した事例を紹介しつつ、FOSS4Gとオープンデータをどう活用したかを報告します。

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基調講演2:

Large Eddy Simulations-Empowered Urban Fences Revolutionize Defense Against Typhoon-Force Winds

発表者: Konduru Rakesh Teja(Osaka Central Advanced Mathematical Institute, Osaka Metropolitan University)

概要

Typhoon‐force gusts can obliterate cityscapes, toppling bridges and crippling infrastructure. To fortify urban resilience, we unveil Urban Fencing—a pioneering 2 m‐resolution Large Eddy Simulation framework combining the Building Cube Method with Immersed Boundary Techniques. Leveraging Ensemble Empirical Mode Decomposition, we dissect multiscale energy cascades and demonstrate that strategically placed barriers can slash peak winds by 50–70% and curb turbulent transport, offering a transformative approach to sustainable urban wind engineering.

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テーマセッション・先進的事例 ”Deep FOSS4G”

生成AIとMaplibreを使った道の駅の地図検索アプリを作ってみた

発表者: 北島 理司(エアロトヨタ株式会社)

概要

 

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最近のQGISプラグイン作り方 ~生成AIがあるとき~

発表者: 原 公平(株式会社パスコ)

概要

ChatGPTとやりとりしてQGISのプラグインを作成し公開したことについて話します。また、国土交通省データAPIを利用したMCPサーバーの件についても紹介する予定です。

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機械学習法で岡山空港エリアの古地形を推定してみた

発表者: 山川純次(岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域)

概要

岡山空港(OKJ)は、岡山県岡山市北区にある地方管理空港で, 岡山市中心部の北西15㎞に位置している。空港敷地となっているエリアにはかつて, 下流部の蛇行河川堆積物として河道を埋積した砂層の上に泥質な氾濫原堆積物が覆う層相が繰り返される吉備層群富吉層中部層により構成された起伏が存在していたが,現在は空港の造成により失われている。この岡山空港エリアを対象に, 数値標高モデル(DEM)の機械学習により空港造成以前の地形を推定してみた。

Okayama Airport (OKJ) is a regional airport located in Kita Ward, Okayama City, Okayama Prefecture, approximately 15 km northwest of the city center. The area currently occupied by the airport once featured undulating terrain composed of the middle layer of the Tomiyoshi Formation within the Kibi Group. This formation is characterized by alternating layers of sandy deposits from meandering river channels and muddy floodplain deposits. However, this original terrain was lost due to the construction of the airport. This study aimed to estimate and examine the pre-construction topography of the Okayama Airport area using machine learning applied to a Digital Elevation Model (DEM).

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MCPがひらく地理空間情報解析の可能性

発表者: 青木 亮祐(株式会社パスコ)

概要

2024年11月、Anthropic社は、LLMツールがアプリケーションやデータと双方向に通信できる仕組みであるModel Context Protocol(MCP)をオープンソースで公開しました。
従来、地理空間情報の解析には専門的なソフトウェアの操作やプログラミングスキルが求められていましたが、MCPを利用することで、こうした作業を自然な言葉で直感的に指示できる可能性が広がりつつあります。これにより、専門知識がなくても地理空間情報の解析に取り組める環境がひらかれ、地理空間情報の活用が幅広いユーザー層に広がることが期待されます。
本発表では、MCPの仕組みを利用し、自然言語による地理空間データのダウンロードとQGIS操作を、デモを交えて紹介します。

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画像生成AIによる物体検出の教師データ作成手法

発表者: 荒木 光一(五大開発株式会社)

概要

Deep Learningにはたくさんのデータが必要みたいだけど,画像を生成AIでたくさん作成すれば,用意するデータは少しでもOKだよね?でも,物体検出だと生成画像の一枚一枚にアノテーションしないといけないよね?面倒だな...ということで,生成AIで作成した画像に対する自動アノテーション手法の研究について紹介します.

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国際交流セッション

オープン標準で実現する移動オブジェクトデータの利活用 ~OGC API – Moving Features概要~

発表者: 清水 翼(応用技術株式会社)

共同発表者:
Wijae Cho, Taehoon Kim,Tsubasa Shimizu, TRAN THUAN BANG, Hirofumi Hayashi, Kyoungsook KIM

概要

自動車、人、ドローンなど、あらゆる「移動する地物(Moving Features)」のデータは、交通、物流、防災、スマートシティといった多様な分野で重要性を増しており、機械学習を用いた将来位置の予測や異常パターンの検知など、高度な分析への活用が期待されています。
しかし、これらのデータを効果的に収集、共有、分析するためには、相互運用可能な標準規格が不可欠です。
本発表では、Open Geospatial Consortium (OGC) が策定を進める「OGC API – Moving Features」に焦点を当て、移動オブジェクトデータの標準エンコーディング形式である「MF-JSON」の構造と特徴を解説します。
さらに、「MF-JSON」データを活用するためのCesiumベースの3D可視化・分析ツール「STINUUM」を紹介します。これらのツールを用いて動的な可視化や簡単な時空間分析までの、標準化された移動データの具体的な利活用イメージを提示します。

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Digital transformation of impact assessment – strategy to automate the assessment preparation and deliberation process using spatial information

発表者: SEO SE WON(OSGEO KR)、CHOI YEON HO(OSGEO KR)

概要

In this presentation, we present a case study of spatial decision support systems (DSS) development designed to support standardized impact assessment using geospatial free open source software (FOSS4G) tools. The system provides a consistent platform that integrates geospatial data and analysis models to enable evidence-based impact assessment decisions in various fields. The presentation concludes with a strategic direction to advance the system into a business service.

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ESTIMATION OF ABOVE GROUND BIOMASS FROM ALOS PALSAR 2 AND GEDI DATA

発表者: Luis Enrique Medina Jaimes(Asian Institute Technology)

概要

This study estimates aboveground biomass in a coastal lagoon with mangrove ecosystems using a multi-source remote sensing approach that integrates LiDAR, radar, and optical data across cloud-based and desktop processing environments. Google Earth Engine (GEE) is used to process ALOS PALSAR-2 SAR data, enabling efficient access, filtering, and visualization of radar backscatter. Sentinel-2 imagery is also integrated to provide complementary spectral information. GEDI LiDAR Level 4A data, providing modeled aboveground biomass estimates at high resolution, is used as reference data to calibrate biomass estimation models.

All processing of SAR, Sentinel-2, and GEDI data is conducted in GEE, including filtering and data extraction tailored to the mangrove environment. Additional analysis and biomass modeling are performed in the PyGILE Python environment and QGIS.

By combining GEDI-derived biomass metrics with SAR backscatter and optical indicators, the study develops and evaluates biomass prediction models using linear regression and power law relationships. This integrated approach supports improved mapping of aboveground biomass in mangrove ecosystems.

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FOSS4G based Multilateral Cooperation Strategy- Case of Seoul Metropolitan Government (FOSS4Gを活用した多国間協力体制構築戦略 – ソウル市を例に)

発表者: Junyoung Choi (崔俊榮)(The Core)

概要

本発表は、FOSS4G-ASIA 2023 ソウル大会の「ソウル宣言(Seoul Declaration)」など、FOSS4Gを基盤とした国際協力体制の構築方策を検討するために行われた研究の内容を取り上げている。
発表では、研究成果の中から、OSGeo、OGC、UN Open GIS、UN-GGIM などを活用した多国間国際協力体制の構築方策を、ソウル市の事例を中心に提案する。

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Open-Source Based Spatial Analysis of Crime-Prone Areas and CPTED Strategy: A Case Study of Dongdaemun-gu

発表者: Yeonjun Kim(The Core)

概要

This analysis aims to quantitatively and spatially assess crime-prone areas in Dongdaemun-gu by combining Pre-CAS-based crime risk analysis with visual environment analysis using Google Street View data, and to propose customized CPTED (Crime Prevention Through Environmental Design) improvement strategies. The study utilized open-source data and tools (QGIS, Python, PostgreSQL/PostGIS), and applied GWRF, SHAP, and PDP techniques to analyze the influence of environmental factors. As a result, priority improvement zones were identified in Jegi-dong & Yongshin-dong, Imun-dong & Hwigyeong Station area, and the area between Jeonnong 2-dong & Jangan 2-dong. The goal is to enhance policy effectiveness and residents’ perceived safety through data-driven CPTED planning.

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2026年にGlobal FOSS4が広島にきます!

発表者: 岩崎 亘典((一社)OSGeo日本支部/鳥取大学)

概要

FOSS4G は、御存知の通りFree Open Source Software for GeoSpatialの略で、オープンソースの地理空間情報ソフトウェア群のことであるとともに、OSGeo Foundationや、その支部、またはオープンソースのGISの利用者、コミュニティが主催するイベントの名称でもあります。そのGlobal FOSS4Gが、来年2026年、広島で開催されます! この発表では、Global FOSS4Gの歴史と、その魅力について、ご紹介します!

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お昼休みセッション:

「20年のまちの変化を再現できる都市計画基本図」

発表者: 浅野 和仁 (朝日航洋株式会社)

概要

将来には使えるであろうとはじめた地物の時間管理も、ようやく20年が経ちました。皆さんにもお使いいただきたく紹介します。

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10分で届ける!Cesium DevCon 2025 と June Tech Newsの最注目トピック速報

発表者: 久木田 弦 (Cesium Japan)

概要

Cesiumは6月23〜25日、創業以来初となる世界開発者会議「Cesium Developer Conference 2025」を米フィラデルフィアで開催しました。本セッションでは、その会議や同時期に発表されたテクニカルニュースの中から、市場へのインパクトが大きいトピックを厳選し、日本では最も早くFOSS4G Kansaiの場でご紹介します。

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ポスター セッション紹介

P-1 河川堤防自動抽出ツールのQGISへの実装

発表者: 上田 大輝

概要

 

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P-2 画像認識と3次元点群のマッチング手法による大規模点群のノイズ自動除去システムに関する研究

発表者: 小村 風我(大阪公立大学大学情報学研究科)

概要

近年、レーザースキャナの低価格化により、スマートフォンや小型無人航空機(UAV)、車両搭載型の計測システム(MMS)など多様な手段で3次元点群データの取得が容易になった。一方で、計測中に発生する人や車などの移動体によるノイズの除去は、依然として手作業が主で、大規模計測における課題となっている。本研究では、屋外環境における人間を対象に、地上型レーザースキャナ(TLS)で取得した点群と画像を用いて、人間の検出によるノイズ除去システムの開発を行っている。画像から人間を抽出するために、物体検出モデル(or 物体検出モデルYOLO11)を用いる。そして、画像上の人物の画像座標と点群の3次元座標と対応付けることで、対象の人間点群を除去した点群をlas形式で出力する。また、数値評価のために、オープンソースソフトウェアCloudCompareを用いて点群にアノテーションを施した。さらに、本システムの有効性を検証するため、IoUを指標として、除去精度の数値評価を実施し、既存手法との比較も行っている。本システムにより、点群処理の効率化と高精度なノイズ除去が期待される。

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P-3 保健師が楽しみながらQGISを業務に活かせるG-CHAMデータパックの運用

発表者: 堀池 諒(奈良県立医科大学医学部看護学科)

概要

保健師は地域住民の健康を担う国家資格の医療専門職であるが、GISを業務に活用するには高い導入ハードルが存在する。特にGISの専門教育を受けていない保健師にとって、その仕組みやメリットを理解し活用することは困難であった。そこで、国土数値情報やe-Statの統計をもとに加工済みの「GCHAMデータパック」を開発し、QGISの起動ファイルとともにGoogleドライブ上を経由しG-CHAMのホームページ上でで自治体単位に提供した。G-CHAMとは「GISを用いた地域診断」の英語略称である(https://sites.google.com/view/g-cham/)。保健師はQGISをインストールし、データパックを起動するだけで即座に様々な情報をQGIS上で活用でき、人口分布や資源配置、災害対応などから根拠に基づく保健師活動を実践できる。保健師と保健師を目指す学生にとって専門知識がなくても楽しみながら業務にGISを導入できる実践的支援である。

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P-4 OSMnxによる道路ネットワークの解析・可視化

発表者: 大塚 昇(株式会社 Geolonia)

概要

都市の空間構造を定量的に把握する手法として、道路ネットワークのグラフ理論的分析が注目されています。OSMnxは、OpenStreetMapのデータをもとに道路網をグラフとして抽出し、中心性や接続性といった各種指標を算出・可視化できるPythonライブラリです。本発表では、複数都市を対象に、中心性指標の算出、クラスタリングなどの解析を行い、都市構造の類型化や空間的特徴の比較を試みます。OpenStreamMapのデータを活用した、都市解析の新たな可能性を紹介します。

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P-5 QGIS LAB by MIERUNE:メディア運営によるOSSエコシステムへの多角的な貢献

発表者: 上森 圭太(株式会社MIERUNE)

概要

QGISは地理空間データの可視化・分析ツールとして幅広く活用されています。QGISのポテンシャルを引き出し、さらなる利用促進のためには、ユーザーが最新情報にアクセスし、体系的・実践的に学習できる環境が不可欠です。

そこで、私たちはQGISに特化した情報メディアとして「QGIS LAB by MIERUNE」を立ち上げ、情報発信によりQGISエコシステムの発展に貢献しています。

QGIS LAB by MIERUNEでは、ユーザーのニーズに応える3つの主要コンテンツを提供しています。

「使い方」では、QGISの基本的な使い方に関する記事を掲載しています。また、体系的に学習したい方向けに、記事をまとめた「学習パッケージ」も用意しています。

「ユースケース」では、実際の活用事例に基づいた分析手法やデータの取り扱いを紹介し、多様な分野での地理空間情報の活用を支援しています。

「ブログ」では、QGISの最新情報やFOSS4GにおけるQGISセッションの事例を発信し、コミュニティの動向を伝えています。

デザインにも力を入れており、記事の読みやすさを重視しながら、サイトを見るだけでQGISの利用に胸が躍るようなデザインを目指しています。

 

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P-6 まちスペース

発表者: グエン バン ティエン(応用技術株式会社)

概要

「まちスペース」は、株式会社ユーカリアが、オープンソースとして開発提供を続ける「Re:Earth」を基盤としています。Webブラウザ上でPLATEAUデータを用いた簡易的な環境シミュレーションを行い、3次元都市モデル上に結果を可視化することができます。
ユーザーの建物データを3次元都市モデル上に可視化することができます。

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P-7 衛星画像と単眼深度推定を用いたEnd-to-End簡易3D建物モデルのAI as a Service

発表者: Matheus de Mello(株式会社オービタルネット)

概要

空中写真画像から地形や建物等の3Dモデル(DSM)を取得するにはステレオ画像を用いたSfM/MVSによる計測が必要になり時間とコストがかかります。一方で衛星画像は最新のデータを有効活用することができますが、高精細な情報が得られないことSfM/MVS計測では空中写真同様にコストと時間がかかります。そこで衛星画像からAIの超解像技術と単眼深度推定(monocular depth estimation)を用いて、3Dモデル(DSM)をリアルタイムで生成する取り組みを始め精緻化に取り組んでいます。さらに衛星画像のアップロードから超解像、単眼深度推定、3Dモデルへの変換(PLY形式等)の生成工程をEnd-to-Endでブラウザで完結する試験的なAI as a Serviceを開発しました。広域での整合性や高層建物の扱いなど多くの課題は残りますが、住宅街では良好な結果を示しています。主目的は住宅屋根形状(切妻、寄棟、陸屋根)の3Dモデルを取得することで、将来的には日射量や太陽光発電のポテンシャル評価を行うWebサービスを検討しています。

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P-8 災害×文化財×GIS:被害推定の”見える化”で支援するQGISプラグイン

発表者: 三谷 直哉(文化財防災センター)

概要

文化財防災センターでは、災害発生後の文化財被害の把握と対応支援を目的に、QGIS上で動作する災害調査用プラグインを開発した。プラグインは、①文化財の被害推定、②調査状況の記録、③分析結果のエクスポートという三つの機能を備えている。地震や洪水の災害データと文化財の位置情報を重ね合わせることで、震度や浸水深に基づく被害可能性を可視化し、被災が懸念される文化財の抽出が可能となる。また、調査進捗の管理やデータ共有機能により、現地対応の効率化と関係機関との連携を支援する。

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P-9 Trajectoolsによる人流解析データの可視化分析の試行

発表者: 瀬戸 寿一(駒澤大学)

概要

 携帯電話位置情報に代表される人々の移動データ(人流解析データ)は,わたしたちの多様な時-空間的な行動を俯瞰的に捉える上で重要であるが、大規模データであるためにデータ処理を含む操作性や可視化(地図化)において高度なプログラミングスキルが必要とされている。特に人流データの中でも滞在地点の分布だけでなく個々の移動を表す軌跡データの活用は,既存の統計分析的アプローチのみで理解するには限界があるため,空間データ分析と可視化機能を包含するGISソフトウェアを用いた解析の需要が高まってきている。
 そこで本研究は,東京大学CSISで整備・提供されている「全国版擬似人流データVer. 2.0(富山県)」のデータを用いて、QGIS上で軌跡データ分析を行うための「Trajectools」プラグインを利用した人流解析データ(軌跡データ)の可視化分析を試みる。

 

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P-10 PyGILE: A Cross-Platform Python Environment for Geospatial Analysis

発表者: Bhuwan Awasthi(Asian Institute of Technology)

概要

PyGILE is a streamlined Python environment for geospatial analysis. This is a unique environemnt that provides cross-platform compatibility across Windows, Linux, and macOS. Built upon the open-source pyGIS framework, it features organized setup procedures, pre-configured conda environments, and curated Jupyter notebooks for GIS operations. The platform supports applications ranging from environmental to geotechnical analysis. Its capabilities are demonstrated through slope stability assessment, where digital elevation model and soil parameters are integrated to calculate factor of safety distributions of a terrain.
PyGILE’s simplified installation as a base environment and curated ready-to-use notebooks make geospatial computing accessible for research and education.

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P-11 文化財に関するオープンな地理空間情報の展開と価値創出

発表者: 武内 樹治(奈良文化財研究所)

概要

官民データ活用推進基本法において,国及び地方公共団体がオープンデータに取り組みことが義務付けられたこともあり、行政における文化財分野においてもオープンデータの整備が行われつつある。そのような文化財に関するオープンな地理空間情報の公開状況とその課題を整理する。さらに、その地理空間情報を用いて、文化財情報の地理的可視化や可用性の拡大、様々な文化財保護に関する分析実践の事例を通して、いかに文化財のオープンな地理空間情報の価値創出をすることができるかについて議論する。

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