FOSS4G 2018 Tokyo コアデイ

開催日時

2018年11月10日(土) 10:30〜18:05

場所

東京大学駒場リサーチキャンパス(生産技術研究所内)An棟2階
(〒153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1)

コアデイ セッションスケジュール

時間 コンベンションホール ホワイエ
10:00 開場
10:30 -10:40 開会挨拶
基調講演
10:40 -11:10 地理院地図の新機能と災害情報の提供
事例紹介セッション1
11:10 -11:30 FOSS4Gを利用して小学校の自由研究をさせてみた件
石崎一隆
11:30 -11:50 QGISを用いた中高生向けGIS教育の実践とその課題
山内啓之/小口高/羽田康孝
11:50 -13:00 昼食
事例紹介セッション2 事例紹介セッション3
13:00 -13:20 Development of geospatial data analysis technology based on open source.
Lim Young-hyun(Mango System)
みんなにQGIS3をとどけよう!:QGIS翻訳のおさそい
三宅光葉
13:20 -13:40 古地図街歩きプラットフォームMaplat
大塚恒平
あなたの街はこんな街~クラスタリングとQGISで地域の業種特徴を可視化する~
宮本旺周
13:40 -14:00 Mapbox Vector Tileで陸・海・空を制覇せよ ~ 航海支援アプリ「new pec smart」 ~
柴本歩
QGIS3系 プラグイン開発の勘所
おざき
14:00 -14:20 ベクタータイル配信を試作しました~日本とASEANを繋いだ地図の物語~
山崎重光/赤井優真
区画線工事におけるQGIS の活用事例
葛西毅
14:20 -14:30 休憩
事例紹介セッション4 事例紹介セッション5
14:30 -14:50 Node-REDのworldmapの活用
荒木光一
node.js + mongo.db + leaflet + turf + d3
吉田健人
14:50 -15:10 PostGISトポジオメトリを使ってみる
boiledorange73
YOLOv3 , Mask R-CNNなどの一般物体検出技術をG空間分野に活用する~地方自治体での活用事例をもとに~
小林裕治
15:10 -15:30 MySQL 8.0で強化されたGIS機能のご紹介と周辺ツールとの連携について
山﨑由章
ブラウザベースの地理院地図を利用したデータ可視化
奥健太郎
15:30 -15:50 FOSS4G開発のススメ
三浦広志
もろもろのデータ解析/Visualize機能についていろいろ試してみた
Lay Raymond
15:50 -16:00 休憩
特別セッション :GNSS時代の位置情報の活用に向けて
16:00 -16:05 趣旨説明
岩﨑亘典
16:05 -16:25 GNSSによる高精度測位社会に向けた国土地理院の取り組み
小門研亮
16:25 -16:45 RTK測位の実力とその活用事例
岡本修
16:45 -17:05 雑誌と連動したcm精度GNSS測位キットの反響と展開
内門和良
17:05 -17:25 個人で作るRTK農業用ガイダンスシステム
岩城善広
17:25 -17:55 総合討論
17:55 -18:05 閉会挨拶
18:05 -20:00 懇親会 ※申し込みが必要となります
大懇親会の申し込みはこちら
懇親会ではライトニングトークセッション(5分 x 10名)を設けます。申し込みと同時にご応募ください。

コアデイ セッション紹介

基調講演

地理院地図の新機能と災害情報の提供
地理院地図は、国土地理院が整備する様々な地図や写真を重ねて見ることができるウェブサービスです。FOSS4Gのツールをふんだんに使いながら開発しており、継続的に改良を行っています。
本発表では、地理院地図の概要や最新の開発状況、地理院地図を通した「平成30年7月豪雨」「平成30年北海道胆振東部地震」に関する情報の提供事例について紹介させていただきます。

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特別セッション

GNSS時代の位置情報の活用に向けて
今から20年以上前。GPSの信号は、SA(選択利用性)と呼ばれる操作により意図的に精度が落とされていたため、精度は約100m程度といわれていた。
2000年にはこのSAが解除されたことにより、誤差10m弱まで改善したものの、位置情報の活用は一部の用途やユーザーに限られたものであった。
しかし2000年代以降、携帯電話へのGPS搭載がはじまり、2007年の3G携帯電話へのGPS搭載が義務化、スマートフォンの登場により、誰もが位置情報を利用できる時代が訪れた。
2012年に行われた第10回ジオメディアサミットで上田直生氏は、このような人々が容易に位置情報を得ることは、時計を得ることにより時間の管理を可能としたことに匹敵する大きなパラダイムシフトであると指摘している。
それから6年、この間に測位システムにも劇的な変化が起きている。すなわち、GPS以外にも複数の測位衛星群を利用したGNSS(Global Navigation Satellite System)が成立するとともに、準天頂衛星による高精度単独測位(PPP)への期待も高まっている。また、安価なGNSS受信機とオープンソースのGNSS測位パッケージであるRTKLIBを用いることにより、個人で基地局を設置し、RTKやPPKを利用することが可能となった。すなわち、GPS単独の時代よりも、さらに高度かつ高精度の位置情報の活用が可能となっている。
そこで本特別セッションでは、GPSからGNSSと進化した測位システムや、小型受信機を用いたRTK技術やその活用事例について事例紹介をいただき、オープンソースのコミュニティがさらなる位置情報の活用や、その基盤の構築についてどのような貢献が可能か検討する。
特別セッションの詳細はこちら

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事例紹介セッション

事例紹介セッション1

FOSS4Gを利用して小学生の自由研究してみた件

石崎一隆(北海道地図株式会社)

小学生の夏・冬休みの課題、それは自由研究です。
自由研究はいろいろありますが、せっかくジオな世界にいるので
小学校4年の息子にFOSS4Gを紹介しました。
自由研究の課題は「旭川市内を走っていた路面電車の調べ学習」です。
FOSS4Gを利用して進めた自由研究を紹介します。

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QGISを用いた中高生向けGIS教育の実践とその課題

発表者:山内啓之/小口高/羽田康孝(東京大学空間情報科学研究センター)

科研費を用いた研究成果の社会還元事業である「ひらめき☆ときめきサイエンス」において、QGISを用いて中高生がGISを体験的に学習できるプログラムを実施した。

(日本学術振興会 平成30年度 ひらめき☆ときめきサイエンス「デジタル地図とスマホ、ドローン、3Dプリンタで自然環境と人間生活を調べよう!」代表者 小口 高)

本プログラムの学習内容は、演者らが大学のGIS教育の充実を目的に整備した「GIS実習オープン教材」を利用して構成した。本発表では、中高生向けのGIS講義と実習の構成とともに、プログラムの終了後に実施したアンケート結果等を踏まえた中高生のGIS教育の課題について報告する。

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事例紹介セッション2

Development of geospatial data analysis technology based on open source.

発表者:Lim Young-hyun(Mango System)

We introduce the activities of the OSGeo Korean Chapter and briefly introduce the Mango system’s activities being performed in the OSGeo Korean Chapter.
We also introduce open source GIS analysis technologies being developed in Mango systems.
We develop various spatial analysis techniques using popular Java-based open source libraries and software such as GeoTools, GeoServer, and uDig.
We develop a system that can be integrated into server and desktop GIS.

翻訳文
OSGeo Korean Chapterの活動を紹介し、OSGeo Korean Chapterで行われている Mango systemの活動を簡単に紹介します。
Mango systemで開発されているオープンソースのGIS分析技術を紹介します。
GeoTools、GeoServer、uDig 等のJavaベースのオープンソースライブラリとソフトウェアを使用した様々な空間解析技術も開発しています。
サーバとデスクトップのGISに統合できるシステムを開発しています。

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古地図街歩きプラットフォームMaplat

発表者:大塚恒平(Code for NARA横浜支部)

Maplatは古地図/絵地図を歪める事なくGPSや正確な地図と連携させられるオープンソースプラットフォームです。 他のソリューションにない特徴として、各地図の座標変換において非線形かつ全単射な投影変換が定義可能という点が挙げられます。

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Mapbox Vector Tileで陸・海・空を制覇せよ
~ 航海支援アプリ「new pec smart」 ~

発表者:柴本 歩(株式会社マップル・オン)

本年3月、弊社マップル・オンからiOSアプリ「new pec smart」をリリースしました。
これは(一財)日本水路協会の航海用電子参考図「new pec」をスマートフォンで利用可能にしたものです。
本アプリの実装にあたっては、Mapbox Vector Tile(MVT)という地図データの配信形態と、Mapbox GL-Nativeというライブラリを駆使しています。
現在のところ海域のみMVTですが、今後は陸域のMAPPLE地図と、風速風向、波高などの海況気象予報もMVT化し、フルベクター化を行うべく開発を進めています。

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MapFanベクタータイル配信を試作しました
~日本とASEANを繋いだ地図の物語~

発表者:山崎 重光/赤井 優真(インクリメントP株式会社)

2017年にOSGeo加入依頼、オープンソースを中心に様々な位置情報技術の調査を行ってきました。
その成果として今回、試作開発した日本とASEANのベクタータイル配信を発表いたします。
エンジニア2名による血と汗の涙の結晶になりますので、是非ご括目ください。

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事例紹介セッション3

みんなにQGIS3をとどけよう!:QGIS翻訳のおさそい

発表者:三宅光葉(MIERUNE)

いつもお世話になっているQGISにお礼の貢献をしたい!なんて方はいませんか?いろんな関わり方がありますが、ウェブサイトやドキュメントの翻訳してみるというのはどうでしょうか。
このプレゼンではQGIS翻訳の今後の進め方について、みなさんと相談をしたいと考えています。 英語はちょっと苦手という方も是非いらしてください。

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あなたの街はこんな街
~クラスタリングとQGISで地域の業種特徴を可視化する~

発表者:宮本 旺周(東京大学経済学部経済学科)

法人版電話帳データを用いた全国地域のクラスタリング結果を発表します。

  • 浮かび上がる東京の「住工混在地域」とは?
  • 全国で渋谷と似た街を探そう!!

お住いの街の知られざる特徴や、地域同士の類似/相違点の比較など、QGISによる結果の可視化を盛りだくさんにする予定です。皆様のご参加をお待ちしております!!

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QGIS3系 プラグイン開発の勘所

発表者:おざき

QGIS3系のプラグイン開発を始める上で、QGIS2系からの変更点、QGIS2系のプラグインを3系に移行する際のポイントなどを紹介したいと考えております。

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区画線工事におけるQGIS の活用事例

発表者:葛西 毅(北海道技建株式会社)

北海道では除雪作業などににより道路区画線が痛みやすい。
春先に区画線消え具合を調査数値化する。
広範囲に分散する損傷数値を地図上に可視化する事で、今まで地域精通や経験が必要であった沿道環境 道路線形など交通安全上必要な配慮を地図上で行える様にした事例紹介。

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事例紹介セッション4

Node-REDのworldmapの活用

発表者:荒木光一(五大開発株式会社)

Node-REDのworldmapについて発表予定。

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PostGISトポジオメトリを使ってみる

発表者:boiledorange73

PostGISの拡張機能にトポロジというものがあり、トポロジとジオメトリとの仲立ちをするトポジオメトリというものがあります。トポジオメトリを使うと、比較的簡単にポリゴンを簡略化できました。ステップバイステップに説明しつつ、トポロジやトポジオメトリの基礎について紹介します。

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MySQL 8.0で強化されたGIS機能のご紹介と周辺ツールとの連携について

発表者:山﨑 由章(日本オラクル株式会社 MySQL GBU)

2018年4月に製品版がリリースされたMySQL 8.0でのGIS機能の強化点についてご紹介させて頂きます。MySQLではMySQL 5.7でGIS機能を刷新し、Boost.GeometryライブラリをベースにしたGIS機能を実装しましたが、その後も積極的にGIS機能を強化しています。
また、色々なツールと連携してMySQL 8.0を使う上での注意事項などについてもご紹介いたします。

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FOSS4G開発のススメ

発表者:三浦広志
(一般社団法人オープンストリートマップファウンデーションジャパン)

FOSS4Gは、FOSS開発者の参加によって成りたっています。 健全なローカルコミュニティにとって、開発者を応援することは、とても大切なことです。日本のFOSS4Gコミュニティの現状を公開情報をもとに点検してみたいとおもいます。

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事例紹介セッション5

node.js + mongo.db + leaflet + turf + d3

発表者:吉田 健人(株式会社 東雲 代表取締役)

node.js + mongo.db で、構成するプラットフォームsynquery上で、leaflet + turf + d3を使って、地図サイトWHITE MAP(viewer/editor)を開発した。
viewerは、都道府県〜町丁目単位の国勢調査の情報をはじめ、国土地理院の国土数値情報や店舗情報等を効率よく表示する。
editorは、web上で誰でも簡単に地図情報を作成できることを目的に開発し、ドラッグ&ドロップで、アイコンやポリライン・ポリゴンを地図上に自由に配置可能で、さらに地物に吹き出しやチップを追加することができる。
インターフェイスは、GeoJSONで、editor上で直接編集することも可能。またShape/kml/kmz/gpx等のGISファイルをインポートすることができる。出力された地図情報は、viewerにドロップすると、そのまま表示することが可能。さらにこれらの技術で開発された不動産検索サイトを紹介する。

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YOLOv3 , Mask R-CNNなどの一般物体検出技術をG空間分野に活用する
~地方自治体での活用事例をもとに~

発表者:小林裕治 (株式会社オービタルネット)

物体検出アルゴリズム最速と言われている “YOLOv3” とC言語で実装されたオープンソースのディープラーニング・フレームワーク “Darknet” を用いて航空写真から地物を検出し地理空間情報化する事例や、物体セグメンテーションの最新技術 ”Mask R-CNN” を用いて検出した地物の形状をポリゴン化する事例など、ディープラーニングとG空間との連携に関する話題を提供します。

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ブラウザベースの地理院地図を利用したデータ可視化

発表者:奥 健太郎(株式会社カシカ)

地理院のタイル地図と位置情報データを用いたデータ可視化のデモとそのデモの技術解説を行います。ブラウザベースのデモで、PCおよびスマートフォンで動作するデモを行います。

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もろもろのデータ解析/Visualize機能についていろいろ試してみた

発表者:Lay Raymond(株式会社ナイトレイ)

アプリ等から取得したGPSデータを使って訪日外国人の行動をビジュアライズしてみました。
(cartoDB, Mapbox, QGIS, kepler.glのデータ解析/Visualize機能の比較のお話です。)

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